マフィアの男が殺し屋の女に恋をしたことからまきおこるトラブルを描く。製作はジョン・フォアマン、監督は「火山のもとで」のジョン・ヒューストン、脚本は原作者リチャード・コンドン(早川書房刊)とジャネット・ローチ。
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ジャック・ニコルソン、キャスリーン・ターナーほか
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女と男の名誉 (1985)のストーリー
ブルックリンを縄張りとするマフィアのプリッツィ家。ドンは老コラード(ウィリアム・ヒッキー)、長男はドミニク(リー・リチャードソン)、次男はエドアルド(ロバート・ロッジア)、相談役は初老のパルテナ(ジョン・ランドルフ)、パルテナの息子で殺し屋チャーリー(ジャック・ニコルソン)という面々で構成されている。ドンの孫娘の結婚式当日、チャーリーはラベンダー色の服の女アイリーン(キャスリーン・ターナー)に一目惚れ。一方で家名を汚したとして勘当の身のドミニクの娘メイローズ(アンジェリカ・ヒューストン)を慰める長年の恋人チャーリーは、帰宅すると、殺人事件のことで警察に連行される。すぐに釈放されるが、彼のほかに殺し屋がいることに気付くチャーリーは、翌日、ロサンジェルスにアイリーンに会いに行く。激しい恋におちる2人だった。数日後、一家の金72万ドルを持ち逃げしたヘラーを、ロサンジェルスで殺したチャーリーはヘラーの妻がアイリーンと知る。金は半分しかなく、彼女を問い詰めるが、知らぬという彼女を信じるチャーリー。ブルックリンに戻った彼は、メイローズの助言を得て、アイリーンとメキシ.コで結婚する。マフィアは血を重んじるが、アイリーンはイタリア系ではない。ある日、一家が株主の銀行の金を悪用している頭取を誘拐する仕事が、チャーリーにくる。アイリーンの計画で犯行は成功したが、その時、警部の妻を殺したため、警察の追及は厳しい。一方、勘当を解かれたメイローズはドミニクにチャーリーに暴行されたといったため、ドミニクは実はフリーの殺し屋であるアイリーンにチャーりー殺しを依頼、誘拐事件で保険金入手に成功したチャーリーも、アイリーンこそ72万ドルを盗んだ張本人だとつきとめたドンの命令で、アイリーン殺しをプリッツィ家の名誉のため実行せざるを得ない。かくして、チャーリーとアイリーンは互いの愛を貫くため、国外逃亡を約束するが、当日2人は自分自身を守るため殺しあいとなり、アイリーンは死亡。生き残ったチャーリーはメイローズの元へかえるのだった。