黄昏のチャイナタウン (1990) : The Two Jakes

「チャイナタウン」から10年後のロサンゼルスで浮気調査をするうちに過去の哀しい思い出と複雑な事件に遭遇していく私立探偵の姿を描くハードボイルド。監督、主演に3度目の監督を手がける俳優ジャック・ニコルソン、脚本はロバート・タウン。

監督:ジャック・ニコルソン
出演:ジャック・ニコルソン、ハーヴェイ・カイテル、メグ・ティリーなど

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黄昏のチャイナタウン (1990)のストーリー

1948年、胡散くさい地震が頻発するロサンゼルス。モーテルで隣室の浮気現場を盗聴調査していた私立探偵のジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)は、その依頼人、建設会社B&Bのオーナー、ジェイク・バーマン(ハーヴェイ・カイテル)が妻キティ(メグ・ティリー)の相手を射殺するのに居合わせてしまう。事件に使われた銃は室内にあった被害者ボディーンのもので、バーマンに殺害意志はないと不起訴になる。後でボディーンはB&Bの共同経営者であると判明、ギテスは釈然としないものを感じる。事務所に戻るとボディーンの妻リリアン(マデリーン・ストウ)が、バーマン夫妻の陰謀で夫が殺されたと狂乱。挙句の果てに陰謀の証拠を挙げないとギテスも共犯だと訴えるという。夫に掛けた保険金が正確に自分に支払われる為にだった。彼女は夫のでも自分のでもないイニシャルRのついたライターを持っているような女だった。ギテスは反ホームズ的、動いているうちに糸口は見えると、まずキティをつけているとリリアンの弁護士ニューティ(フレデリック・フォレスト)も尾行しているのに気付く。彼はロス最大の石油会社ローリー社に入って行った。ローリー社の土は彼の所に盗聴テーブを盗みにきた者が残した土と同じだった。テープを聞き直すとそこに過去の不幸な女性イブリン・モウレー(フェイ・ダナウェイ)の娘の名がボディーンの口から語られていた。思いあぐねたギテスはローリー社の社長アール・ローリー(リチャード・ファンズワース)に会う。彼はB&Bの第三の経営者として暴力団のミッキー・ナイス(ルーベン・ブラディス)の名と、B&Bの所有地の下は油田である事を喋る。地震はローリーが石油を採っている為だった。ギテスとバーマンはゴル。フ場で取り引きをする。ミッキーを探り、ピストルの運び込みを手伝った事をつきとめた事を切り札に。それでもバーマンを崩す事は困難に見えたが、彼はグリーンに倒れてしまう。彼の病を知ったギテスを家に招き、バーマンは語り出した。もう長くない事。病に汚れた膚をキティに見せたくなかった事。その為に浮気をしていると思われ、キティも別の男性に傾いた事。キティはイブリンの娘キャサリンだという事。そして自分が死んだ後、ボディーンに会社を乗っとられる事を離ける為に殺害した事。話し終えたバーマンはミッキーとギテスに抱擁し、1人残った家に火を放った。後日、法廷に立ったギテスは炎の中の真実を証言する事はなかった